菅田将暉ラー
「好きこそものの上手なれ」という言葉がある。
これは、何か趣味や仕事などを好きになることで、それらが上達する、という意味合いで使われることが多いと思う。
だが、この言葉は、好きなもの対象が芸能人やアニメキャラなどの人物の場合にも使えるのかもしれない。
「新・日本男児と中居」という番組の古い放送を見返していた。
私の好きな前田裕二さんが出演していることもあり、よく見る番組である。
この番組では、とある芸能人を崇拝し、外見や生き方などを模倣する一般人を「〇〇ラー」として紹介する回がある。
例えば、菅田将暉を模倣する人のことを、「菅田将暉ラー」として紹介していた。
その模倣のレベルは、外見、話し方、趣味、様々な面において、菅田将暉を感じさせる徹底ぶりである。
〇〇ラーを名乗る人たちは皆番組で、〇〇ラーになることによって、自分の人生が良くなったと言っていた。
CMのオファーが来たり、整理整頓・読書をするようになったり、芸能人の影響で新しい趣味ができたり(ギターなど)、付き合う友達が変わったり、といったことだ。
ギターの場合、普通は純粋に「ギター好きなのでがんばろう」というモチベーションだが、
菅田将暉ラーのモチベーションは、「菅田将暉がギター好きなので、がんばろう」というような感じだ。
菅田将暉が菅田将暉ラーとギターの仲介役となり、菅田将暉ラーをギターの上達に導いているのだと思う。
練習中は、ずっと菅田将暉がギターを弾いているのを頭に思い浮かべながら練習しているのだろう。
夢中になれるものを見つけるのは、簡単なことではない。
やる気のない誰かに目標を見つけさせたいときには、その人が好きな芸能人が好きな趣味や習慣について勉強させる、というアプローチもありかもしれない。
きっとその芸能人が、良き仲介役・指導者となってくれることと思う。